過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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68:1[saga]
2011/09/10(土) 17:07:10.85 ID:QHjvi9XB0

「ねえ、わたしが凄い素質を持ってるって話、ホント?」

「ああ、凄いなんて言葉じゃ到底足りないね。
 キミなら史上最強の魔法少女になれるだろう」

「ならわたし、魔法少女になる!」

 そう言った瞬間、ほむらが目を大きく見開く。まどかの肩を強く掴み、自分の方を向けさせる。

「何を言っているの貴女は!死ぬ寸前だったのよ!
 こんな血生臭い世界に入り込んではダメ!」

「そ、それ言ったらほむらちゃんだって魔法少女じゃん!」

「わ、私は---」

 ほむらの脳裏に、自分が契約した日のことがフラッシュバックした。

 崩壊した街。
 戦死した巴マミ。
 ワルプルギスの夜。
 魔法少女姿の、笑顔のまどか。
 そして、事切れてもう動かない、まどかの遺体。

 震える腕を、拳を強く力を込めることで抑える。


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