過去ログ - 男「だったら俺が悪いのかよ!」
1- 20
113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/09/05(月) 01:04:18.58 ID:wbDVTs5Go

 誰かが耳元でささやき続けている。いつまでこんなことを続けるのだろう。いつからこんなことを続けているのだろう。
 どうでもいい、と彼は思った。
 
 重要なのはそんなことではなく、むしろ が   であるということ。
  が      でしかなくここにいることに        ということ。 
 ×××が××××と話をしているということ。
 
                     。

 つまりこういうことだ。

 彼を殺してしまえばいいのだ。
 彼はこの世界に必要のない人間なのだから。

 ×××を殺してしまえばいいのだ。
 ×××はこの世界に必要のない人間なのだから。

 でも。

 それで? それから?

 ――それから?
 
 思考が混乱していると彼は思った。今重要なのは×××を殺すことであって俺のことじゃない。
 そう、×××を殺すことこそが重要なのであって、自分のことはどうでもいいことなのだ。

 待合室から出ると冷気が彼の体を襲った。誰かが彼の名前を呼んでいる。気のせいだろう。ここに俺の居場所なんてないんだから。
 ××××は×××が××だった。

 ×××はこの世に必要のない人間だ。

 じゃあ俺は?

 彼はその続きを考えないことにした。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
132Res/141.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice