1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/28(日) 23:46:12.97 ID:x/wBvjtt0
村長「何を言うか、村の大事な仕事のひとつじゃぞ」
村人「はぁぁ?知らねーよ…薬草なんか俺使ったことねーもん…」
村長「まぁ、薬草は主にワシの腰痛用のものじゃがな」
村人「はぁぁああ尚更めんどくせえ!テメェで採りに行けよ薬草くらいよ!ついでに良いリハビリになるぜ」
村長「っせ、腰いてーんだってんだろ、さっさと採りにいかんか!」
村人「ッ」
村長「舌打ちするでない、…まったく、お、そうじゃ、ならばこうしよう」
村人「?」
村長「無事に薬草をもってこれたらばな、そうじゃな…」
村長「最近隣の村の知り合いからもらった、この琥珀をやろう」
村人「行ってくる、かごをよこせ、早く」
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/28(日) 23:48:33.84 ID:x/wBvjtt0
村長「ほれほれ、手ぬぐいじゃ手ぬぐい」
村人「っせーわかってる、いや、むしろいらねぇ、必要ない」
村長「何を言うか、山での必需品じゃろが、ほれ持った持った」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/28(日) 23:53:08.33 ID:x/wBvjtt0
村を歩く。
大きな水辺を近くにもつこの村は春夏は涼しくて良いが、秋からは途端に恨めしいほど寒くなる。
木々が吐き出す湿気も相まって、サンダルで外を数分でも歩こうものならば簡単にしもやけになれる程だ。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/29(月) 00:03:00.31 ID:6bhlrIvR0
村を歩く。二人で。
ここみたいな辺境の小さな集落だと、ばったり知り合いと出くわしただけでもこうだ。
暇にまかせたこういう奴ほど良くくっついてくる。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/29(月) 00:06:06.43 ID:6bhlrIvR0
村人「長くて40分だ、それよりは日が暮れちまう」
村女「別にいいわよ、手伝ってくれるだけでもありがたいし」
村人「おう、まぁそれでも片手間だけどな」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/29(月) 00:09:41.17 ID:oTXbB3uCo
某所の掲示板で書いてたやつだな
こっちに移ったのか
期待
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/29(月) 00:09:54.32 ID:6bhlrIvR0
村人「おーい、どこだ子供〜」
村女「おーい、いたら返事しなさーい」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/29(月) 00:11:56.86 ID:6bhlrIvR0
村人「ひっかけた枝が良くなかった…あの樹木の汁は人体に結構な害を及ぼす」ゴリゴリ
村女「え、そうなの?」
村人「腫れたりはしないが痛みがひどくなるタイプだな」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/29(月) 00:16:26.95 ID:6bhlrIvR0
村女「はぁぁー、ひとやすみー」ポスッ
村女は誰かが随分前に伐採したであろう切り株に腰を降ろした。切り株からやや成長した芽が伸びている。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/08/29(月) 00:19:35.59 ID:6bhlrIvR0
村人「…しかしそろそろ、手分けして探したほうが良い時間かもな」
村女「そうねえ、薬草も、当然子供もね?」
村人「どうする?ここで一旦解散にするか?」
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