146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/02(金) 19:16:29.11 ID:xQgiIB7a0
獣「ウォオオオオ!!」
「ひ……ひいっ!?」
「ま、魔獣だッ!逃げろッ!」
「荷物は!?そうだ、みんなで荷物を守れ!荷物持って逃げるぞ!」
竜の思惑通り、少しの威嚇だけで大半の者が戦意を喪失した。
少女(……やっぱり、誰も戦おうとしない)
少女(腰抜け)
さっさと逃げる傭兵達が少女の肩にぶつかる。
些細な衝撃だが腹立たしい。逃げるわが身が何よりも優先か。
獣「ガアアアアアッ!」
魔獣は念押しとばかりに足音を立てながらにじり寄る。
接近する殺意に残った傭兵も崩れかけている。
「く、来る……早く、逃げるぞ!荷物の安全が第一だ!」
「お……おう!」
「走るぞ!走れ!」
誰も腰の剣や得物を取ろうとは考えなかった。
傭兵「お、おい…」
少女「……」
緊迫する状況の中で残されたのは二人。
そこそこ大きな魔獣一体に対し、中年の男とか細い少女のたった二人だけだ。
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