150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/05(月) 19:46:04.12 ID:+TCqopWK0
傭兵「し、信じられん…」
少女「良いじゃない」
傭兵「良いって…奴等め、我先にと逃げていきやがったんだぞ」
少女「定石じゃない?少人数で殿を、他の大勢は任務遂行のために先を行く」
傭兵「……ハッ…奴あいつらがそんな事、考えてるかどうか知らねぇがな」
獣「ゥルルルルル……!」
傭兵「…残ったのは俺ら二人か…どうする?俺は戦えるぜ」
腰から幅の広い剣を抜き放つ。
よく手入れの届いた、砥ぎ代が年季を感じさせる剣だ。
傭兵「久々にこの剣も、強敵を前に武者震いしてやがるぜ」
少女「…」
傭兵「お前はまだ若い…それに、あの獣はもうかなり成体に近いリトルだ…先に逃げたあいつらと合流しとけ」
少女「…」
言葉を発しない。
傭兵「…?どうした?早く…」
少女「見くびらないで」
傭兵「!」
前に出た男の更に前へ出て、魔獣を睨む。
その目に怯えの色など微塵もない。
少女「……そう、運ぶだけの仕事じゃ退屈……良かったわ」
獣「! …グルルルルル…!」
狩人である竜も少女を相手にして悟る。自分と同じだと。
少女「こんなイベントを…ずっと待っていた」
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