156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/06(火) 19:59:04.80 ID:T2FKrKRn0
少女「狩りの時間よ」ジャキン
腰から二つのナイフを抜き放つ。
正面で二度峰を打ち合わせ、火花を散らす。
傭兵(あれは……双剣か?)
少女「手出しはしないで……ここは私の狩り場」
獣「グルルルルル……!」
シンプルな作りの双剣。しかし長さはやや長めのナイフといったところ。
目の前の大きな魔獣相手に扱う代物ではなかった。
少女「……だから、ここはあなたが狩る場所ではない」
少女「私が狩る」
獣「ガァアアァアアッ!」
緊張感と空腹に痺れを切らした魔獣が飛びかかる。
顎を大きく広げ、なまくら以上に鋭く肉を切る歯列を突き出した。
傭兵「き、きたッ!」
少女「“来る”よりも私が“行く”」
傭兵「!」
飛びかかる竜以上の素早さで、少女の影は前へ出た。
777Res/365.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。