158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/07(水) 18:18:19.76 ID:/HC+TtHN0
獣「ガ……?」
額にかかるわずかな重量。
少女「獲物に飛び掛かったつもり?獲物はあなたよ、私が飛び掛かる」
竜が敵の接近を感知したのは、少女の双の剣を左右から振り降ろそうとしたその寸前だった。
それほどまでに少女は早かった。
少女「“ギロチン”」
獣「! ギッ……!」
反射で身体を飛び退かせた竜が土に転がる。
獣「ぎ」
獣「ギァアアァアアアァア!?」
そして絶叫。
少女(……外した…首を刎ねるつもりだったのに)
傭兵(な、なにが起きた?)
傭兵(獣があの少女に飛び掛かったかと思えば…逆に少女が獣に飛び掛かって……)
獣「ウグゥァ……ォオオオ…!」
傭兵(目にも止まらぬ速さで……あの魔獣の耳を切断した!?)
痛みにもがく竜。距離を置き、流れる血を振り乱している。
少女「…狙われた獲物には……2つの選択肢があるわ」
獣「……!」
向けられた双剣。狩人の目。
少女「そのまま狩られるか…戦って、狩られるか…!」
竜はしばらく味わうことのなかった、追われる側の恐怖を堪能することになる。
777Res/365.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。