161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/12(月) 17:59:11.72 ID:P7WpNlAY0
血みどろの巨体が一歩二歩と覚束なく歩き、ついに倒れた。
獣「……ォ…」
息もじきに絶える。
全身に刻まれた決して浅くはない傷が物語っていた。
少女「……成敗」
馴れた手さばきで血を振った双剣が、腰の左右のホルダーに収まる。
傭兵「……ほぉお」
少女「早く、任務に戻らないと」
傭兵「……ああ、そうだな、早くあいつらに追いつこう」
男も動揺を隠しきれない。
自分の人生で双剣を扱う傭兵など数えるほどしかいなかったが、その中でも屈指といえるほどに美しい剣捌きであることは間違いない。
傭兵(なんて戦いだ……一瞬だった)
傭兵(こんな小柄な少女が、あの大きな獣を……たった、2本だけの短刀で仕留めるとは……)
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