164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/13(火) 18:15:47.29 ID:YUeJNYji0
傭兵(引き込まれそうになる、流麗な双剣捌き……)
傭兵(あの戦いはまるで、カマイタチが一方的に獣を切り刻むような……そんな戦いだった、演武といってもいい)
斬りつけ、刺し、そして蹴り。
回る身体。止まらぬ新たな傷からの血飛沫。
思い出しただけでも寒気がする動きだった。
それに加えて、彼女は返り血を全く浴びていない。
綺麗な戦いを、あの場でやってのけたのだ。
野生の、幼かろうが、正真正銘の竜に対して。
少女「……速く歩かないと、追いつけないわ」
傭兵「お、おう」
先を行く少女に促される。何の興奮も感慨もない、冷めた目をしている。
傭兵(この少女は一体……)
どのような生き方をすれば、この歳にしてここまでの武人になれるというのだろう。
男はそう考ようとしたが、すぐにやめた。
傭兵(……よし)
彼にはこの集団傭兵としてではない、また別の目的がある。
傭兵(……決まった……この編隊の中で、最も強い傭兵……!こいつしかいない!)
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