169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/15(木) 18:19:45.63 ID:KqLud5wd0
歳不相応な言葉で突き放し、少女は集団を置いて歩きだした。
ほぼ単独で魔獣と戦った事実は、有象無象の傭兵達を沈黙させる。
傭兵(……全く、もっと協調性というか、人間味があってもいいんじゃねえのかな)
果たしてこいつで良いのか。いや、こいつしかいないのだが。
男は頭を掻く。
ともかく、彼女の言う通りだ。先に進んで、話はそれからとしておこう。
「……あんのぅ」
傭兵「ん?」
真っ先に逃げた若い傭兵が口を開いた。
「本当に、申し訳ない事をしました」
うなだれるように下げられた頭。一人に倣い、二人三人と頭を垂れてゆく。
傭兵「…ああ、別に良い」
傭兵「次からは、逃げるなよ」
「……はい!」
荒々しい連中も多いギルドの傭兵連中だが、根は素直だ。
男はそれを知っている。
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