199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/04/05(木) 22:50:44.90 ID:0sX+XT640
村人「……」
剣掛けにある二つのうち、下の段にある剣を手に取る。
両刃の長剣。刀身は薄目ではあるが、鋼の質は良く、構造も折れに強い。斬るよりも突きに適した、俺好みの剣だ。
村女「……おー、その剣懐かしい〜」
村人「まあ、愛剣だからな」
村女「あ、まだそれ柄にコンパス付いてるんだ?」
村人「まあな」
刀身、唾、柄。それぞれの中心に埋め込まれたコンパスがある。
この剣を象徴する奇抜なデザインだ。世界を練り歩こうとも、これと同じ剣など存在しないだろう。
昔は良く、この剣を己の臨む方角に差し向けていたものだ。
村人「本当はあっちに置いてある剣を使いたいが……昨日の狩りで刃がボロボロだからな」
村女「……ふふぅん、その剣は大切にしてるんだ」
村人「当たり前だ」
村女「…そ」
そう。この剣はとても大切なものだ。
できればずっと観賞用としていたいものだ。
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