205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/04/09(月) 18:30:16.23 ID:Bm6Pf+8o0
村人「あっちー……」
村人「くそあちぃ……死ぬ、ああくそ、上着置いていけばよかったかな…」
通気性が良いはずの上着も、思いもよらぬ高温高湿では気持ちばかりの効果しか発揮しない。
暑い時は木陰で休むが吉というが、目の前に目的がある場合はその限りではない。さっさと下山したいところだ。
町に降りたら何を買おうか。天体…いや、天体よりも地質か…鉱物か…。
理学の本は…読むのが面倒だからいいか。性に合わない。
まぁ、向こうに行ってから決めれば良いだろう。背表紙も見ずにここで考えることではない。
村人(紅葉、清流……)
この村も、景色だけは一人前だ。
もっとも観光客は、ひとつ下の村までしか登ってこないのだが。
棚水田なんて見たって、何が面白いのか。そりゃあ冬くらいは凍りついて、ある意味風情がある場所かもしれないが。
春や夏にそこを訪れる神経は、俺には解りかねる。
村人「……ふぁぁああぁぁ…」
ああ、山を降りるのも面倒くさい。面倒すぎて頭が破裂する。
なんでこの世はこんなに面倒なんだろう。もう少し楽になんねーのかな。
あー、もう、俺の家の横に本屋でもできりゃいいのに。
村人「あっちー……」
とにかく歩く。
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