214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/04/12(木) 19:25:57.95 ID:HVPr+Huf0
村人「いやいや、待てよ、送り主は誰だよ」
男「すまないがそこは極秘だ」
村人「はあ?見ず知らずの怪しい奴から荷物を受け取りたかねーぞ」
男「安心したまえ、私の所属ギルドは“黒猫”だ、ここに証拠のバッヂもある、ほら」
村人「……」
重ねたケープをまとめて留めるバッヂは、黒い猫が丸まったデザインのものだった。
男「わかっていただけたか、さあ、受け取れ」
村人「……送り主はどんな奴なんだよ」
男「さあ、知らないが…知っていても私は黙秘しなければならない。依頼人からの要望で極秘となっているものは、そういう扱いなのだ」
村人「……怪しすぎる」
男「さあ、受け取れ!」
村人「いやいやいやいやいや」
男「ええい、いい加減にしろ、受け取れ、それだけだろう」
相手の言い分もわかるのだが、気は進まない。
何もプラスになる要素のある話ではないので、尚更だ。
なんとか文句をつけて拒否したいのが俺の本音だった。
村人「……そうだ、どうして俺の名前だけで、俺が“村人”だとわかったんだ」
これだ。ここから真相を突きつめていけば、法を犯すようなボロが出るのではないか。
男「ああ、そういうことか、それはだな……ええと」
男「ほら、ここに依頼人から預かった、昔のお前の写真が」
村人「……そういうのは先に出せよ」
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