243:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/04/27(金) 18:35:06.95 ID:vrfJwBQb0
少女(何?一体何があったの…!?)
良く耳を澄ませば騒然とした通り。
当然だ。閑静なはずの田舎の町で、このような大事件が起きているのだから。
少女(…!銀行が…屋根が、破壊されてる)
少女(さっきの通行人の話はつまり……)
破壊された屋根。
法律上、他人の家屋であっても、その屋根の上に登ることは禁止されていない。機人警官が屋根の上を巡回するからだ。
だから、身体能力にある者が屋根の上に登ること自体は珍しくないし、それを特に怪しいと思う者は少ない。
そのため、盗賊は屋根に集い、屋根を破壊して一気に階下に侵入する。
少女(銀行が……襲われた)
機人の盗賊か、魔道士の盗賊か。とにかく、ここまで建物を破壊することができる能力と、度胸がある。
危険な奴らに狙われたことは間違いなかった。
少女(……どうすればいい…この荷物は?預ける?この状態の銀行に?)
少女(いえ、それは不可能……銀行は機能していない)
少女(だとすれば、この荷物は……)
少女(……ギルド)
少女(そう、ここにも支部ではあるけどギルドが存在している……ギルドに預ければいい)
少女(……ギルドへ行こう!)
少女は人込みを抜けて、ギルド方面へ駆けだした。
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