261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/05/08(火) 18:52:19.61 ID:5lkL6quP0
傭兵「……!」
傭兵(まずい……木箱の中は空!そんなものを渡してみろ、どうなるかわかったもんじゃない……!)
『おい、どうした?早くしろ、オイ』
傭兵「……」
『あっあああぁああっ、面倒くせっ!てめぇら、こいつ殺すぞ!もういいや殺して奪う!まどろっこしい!』
傭兵「ま、待ってくれ!渡すから!」
狂った気迫に押された男は、本能的と言っても良い降伏の姿を見せた。
木箱を放り投げて、手を上げる。
『……』
『……』
傭兵「な、なぁ…逃がしてくれよ」
『……ケケ』
傭兵「!」
盗賊の一体は笑った。投げられた木箱を鋭いつま先で小突き、また嗤う。
『なあ、おっさんよ……これさぁ』
傭兵「……」
『カラ、なんだろ?』
傭兵「!」
『おい、こいつはやっぱハズレだ、殺せ』
傭兵「あ……ああ…!や、やめ」
『ハッハァ、やだね』
ざん、と鋭く踏み込む音と共に、刃は振り下ろされた。
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