263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/05/09(水) 22:30:09.55 ID:2zDSswuW0
剣とアームナイフが激しくぶつかる。
振り下ろされた“剣”は、盗賊のナイフによって辛うじて防がれた。
村人「サファイアは俺のもんだぜ」
『ァアン…?最近にしちゃ珍しく威勢の良いガキだな?』
傭兵の男の運命が今ここで断たれようとした時だった。
駿馬のようにその場に現れたのは、男の悲鳴を聞きつけてやってきた彼、村人。
男が、なにやら木箱を奪われそうになっている。
それだけで、面倒臭がりな村人の脚は素早く動いた。
音もなく剣を抜き放ち、盗賊による公開処刑に強制介入したのだ。
村人「なんだなんだ、盗賊かよ……面倒な相手に手ぇ出しちまったな」
刃同士が軋む。
『そう思うならさっさと剣をおろせ、俺だってガキの血は流したくない、社会的に面倒だからよ』
村人「へぇ、体を機械化して、しかも腕にナイフまで仕込むような奴らが、まだ世間体を気にしてたのか、驚きだな」
刃が離れ、距離を置く。
村人は片手で長剣を構え、囲む三人の盗賊の動きを気配で見張った。
『おい賊ボウズ、正気か?こっちは3人だぜ』
村人「こっちは2人だぜ、たった一人の穴くらいそいつが埋めてやる」
傭兵「……え、俺が?」
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