29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/09/04(日) 21:34:29.03 ID:WK/wt5Tx0
獣「グァアアアア!」
子供「わっ」
頭の悪い相手で助かる。
大きく開いた口からは子供が零れ落ち、竜はそれを越えるようにこちらへと跳躍した。
村人「わざわざ人質を解放してくれてありがとうよ」トスッ
獣「がッ…!」
簡単な音と共に、剣は飛びかかって来る敵を貫いた。
幼竜の最もリーチのある打点、最高の武器であろう牙の並ぶ口。
俺の長剣の先は寸分の狂いもなく敵の口内を突いたのだ。
村人「喉元に噛み付こうとでも思ったか?バカが、でけぇ口開けやがって、急所が広がったな」
獣「ギッ…!グェ…!」
村人「ほらよ、痛いかよ、どうだ喉の奥に剣をつき立てられる感覚はよ、ほらほら」グリグリ
獣「ガッ…!? !?」
喉の奥を突いた刃は捩じる毎にその先を柔らかな肉の奥へ奥へと進んでゆく。
さしたる筋肉もなく分厚い骨もない口内は侵す刃に抗うことはできず、飛びかかる勢いで浮いた上半身では地を蹴り後退することもできない。
ドサッ
刃が魔獣の大事な神経の束を切り裂くまで、そう時間はかからなかった。
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