295:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/05/18(金) 20:21:55.97 ID:Y7d+0+ft0
少女「く……!」
相手のアームナイフを紙一重でかわしつつ、短剣を素早く振るい、敵に傷を付ける。
傷を付ける。それだけに留まった。
盗賊『痛ってぇ〜……ォオイ、俺の装甲をよくもやりやがったな』
少女(……やっぱり機械相手は、上手く狩れないな)
木箱を脇に抱えた少女は、三人の盗賊と遭遇した。
人気の無い場所を通った瞬間に、躊躇なく襲いかかってきた機人盗賊。
片手の短剣で応戦するには、あまりにも分が悪い相手だ。
少女(なんとか他の2人を撒いたはいいけど、まだ一人残っている……しかも左手は木箱で封じられている)
盗賊『おいおい、チョロチョロ逃げるのもいい加減にしてくれよ……俺は短気なんだぜ?』
木箱は手放すのはリスクが高い。一時的に置いてしまえば戦いは楽になるが、相手の狙いをわざわざ無防備な場所に晒したくはない。
少女(……状況は良くない……)
盗賊『聞いてンのかガキィィイイイイ!』
少女「!」
痺れを切らしたアームナイフが、瞬きする間もなく少女の腹へと飛び込んでくる。
刃が深くまで突き刺さった。
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