306:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/05/23(水) 22:14:00.68 ID:jI2y2lE60
『……で、ブツを運んでいる奴らは結局は何者なんだ』
背中のかすり傷をさすりながら尋ねる。
『ん?何者?俺らと同じじゃねえのか』
『にしては随分と……匂いが違わねぇか』
『そうか?』
どうもそれぞれ温度差が違う。出会った相手によるのだろうか。
『……俺らのとこに来た話では、こいつら……“宝石を運びに来た賊”らしいじゃねえか』
『ああ、情報ではそうだ……こいつらの過敏すぎる警戒から見て、ギルドってこたぁない』
『本当か?』
目線を上に過去を思い描く。
『……確かに不可思議な点は多い…ギルド側に明け渡し、それからギルドが銀行に預ける、それが常だが』
『奴らの動き、明らかに“転がす”って感じだろ?』
『……ああ』
(……いや、待て、本当にこいつらは盗賊か?)
(さっき俺が相手した小娘は…?あの歳で盗賊?そうは思えねぇ)
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