317:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/05/30(水) 20:18:17.87 ID:8//8ahH90
少女「!」ザザッ
走る最中、音もなく横へ跳び込む。
細い路地の向こうからは、ケープに身を包んだ一体の機人が。
『……』
黄色い眼光が暗がりの中で妖しく光る。
樽「……」
『……チッ、何かいると思ったが』
『どこかへ逃げた……?町の外……や、見張りは要所につけてある……それはない』
呟きごとを残して、足音は遠ざかっていった。
大きな樽の蓋が開き、少女の双眸が周囲を確認する。
少女(……危ない、見つかるかと思った)
少女(それにしても、町の要所に見張り……動き辛い)
樽の中に篭り、隙間から入るわずかな明りを見つめて考えに耽る。
少女(……どうすればいい……この町は小さい、木箱を抱えて行動するのは目立ちすぎる)
少女(それに、ここに隠れていてもいずれは見つかる……長居はできない)
少女(……戦う?少しは戦えるかもしれないけど……さっきの話を聞く限りでは、かなりの盗賊がまだ町に残っている)
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