320:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/05/31(木) 20:31:48.27 ID:5twmNKC90
少女(何故盗賊がここに?)
少女(あいつらはこの木箱の存在を知っている……狙っている……ちょっと、おかしな話ね)
少女(到底、ギルドから情報が漏れているとしか思えない)
少女(!……まさか……あの赤い髪の女にはめられた…?)
少女(傭兵の男もグル……?いえ、でもついさっきあの男の悲鳴が……)
少女(……?何?どうすればいいの……?わからない…)
悩んだ末に少女は樽から出た。盗賊の気配はしないが、大きな通りに出る勇気は出てこない。
だが、食料もままならぬ現状でこのまま盗賊が去るまでやり過ごす、というのも難しいだろう。
少女(……とにかく、この場から動いて……宿に入るか、町を出るか、盗賊を全滅させるか……どれかしかないわね)
彼女としては現実離れした目標ではあるが、盗賊の全滅を心の奥底で狙っていた。
やり過ごすにしても、悪を見過ごすことは出来ない性分なのだ。
少女(……となると)
少女(極秘の品物とはわかっている……けど)
少女(この木箱の包装は邪魔ね……取って、中身をそのまま持ち運ぶしかない)
中身にもよるが、ギルドの目立つ刻印の刻まれた木箱は持ち歩くに適さない。どこかへ隠すにしても、不安の残る大きさだ。
少女(任務遂行、安全のため……許して)
一般レベルの封印が張られた蓋を強く蹴り、こじ開ける。
少女(……え?)
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