332:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/06/06(水) 19:21:15.81 ID:GLwwf9ta0
別れ町の外れに、採石場へ入る細い道があった。
そこだけでも随分と寂れていたが、奥まったその先には動物の気配も少ないのだろう。
村人(人気なければ、奴らも……)
深入りは危険だ。
奥まった場所まで歩き、しばらくそこで立っていると、向こう側から列を成す足音が響いて来た。
傭兵「ひっ……」
砂利を踏みならす、プレートの脚。
明らかになってくる細身なシルエット。
アシのついた肉体を捨て、機人となった筋金入りのワル。
『……よぉ?俺の仲間がどーも、具合悪いようだが……』
『やったのはお前か?小僧、ケケケ』
『同じことを俺らにもやってくれよ?ん?』
黄色く光る目が俺らに向いた。
この世の悪を挙げるとするならば、五指の中に入るであろう奴らとの対面だ。
村人「具合が悪い?ああ、俺が動かなくさせたあいつの事か、悪いな」
『ほぉ、その口ぶり、どうやら本当らしい……だが本当だとして、同じことを二度も、はたして出来るかな?』
『ケケケ……』
『シルルル……ケケ……』
村人「!」
続々と足音が来る。
奴らはまだまだ、向こうからやってきた。
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