354:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/06/11(月) 18:37:08.23 ID:oI3VdPPJ0
剣を地面すれすれ、浅く振る。
魔力を込めた刀身が僅かに地面と接触した時、短い詠唱を叫ぶ。
村人「“デブリ”!」
弾ける砂利。
そこには無かったはずの灰色の輝石が無数に炸裂する。
『ぎあっ』
『ぐげえッ!』
『うがッ、ご……!小石!?これも術かぁッ!小賢しい!』
接近を試みた盗賊達は投石の壁によって後退した。
その加速度、その威力は、人が受けるにはあまりにも酷なものだ。
『ごは、く…装甲が歪む…!』
『ひるむな、相手は生身、一撃でも入れれば……!』
村人「一撃?入れてみろよ」
怯んだ隙を突いて懐へ跳び込む。
眼光が警戒色を強める前に、剣は敵の頭部を打ちつけた。
『ゴはッ!?』
村人「安心しろ、峰……あ」
外装にまずい傷をつけた盗賊は地面を転がって動かなくなった。
村人(……峰ねえわこれ、まあいいか)
『く…なんて野郎だ!岩の術も使えるとはな……』
村人「岩?へっ、岩だけだといいな?」
『何……』
火とか水とか岩とか、小難しいことは解らねえが、いいだろう。見せられるだけ見せてやる。
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