375:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/06/17(日) 22:00:04.14 ID:TtqVPGx/0
『さあ、死ぬ前に言いたい事を……』
村人「うるせぇ、緑ハゲ」
『……』
右腕を前に向けたまま、ぴたりと動きが停止する。
俺の言葉は、反動の揺れを殺すこともできないほど、頭にずんと刺さったようだ。
村人「集団で、機人になって、不意をついてやっとのことで、このガキとおっさん二人を殺れるってか?情けねえ」
『……』
村人「得意げになる方がバカバカしいと思わねえのか?…思わねえか、そのハゲた緑の格好じゃあな…」
『なあいい加減に黙ろうぜクソガキ』
語調が余裕を無くした。
感情は怒りに塗りつぶされ、そのままに腕を俺ののど元に差し出す。
『どうやら!お前は!?自分の立場ってもんをわかっちゃいねぇらしいな!?』
村人「…へえ?」
『いけすかねえ、いけすかねえよお前……とことん苦しませてやるぜ……生きてきたことを後悔するくらいになァ!?』
村人「……やれるもんならやってみたらどうだ」
『少しは大人しくなったな?ん?だが俺の怒りは鎮まらねえ』
鋭い刃が俺の上着に触れた。
村人「……」
『まずは手始め、その右腕から……!』
地を蹴り前へ出る。
すぐさま蹴って、横へ跳ぶ。
それは地上に存在する、おおよそほとんどの生物以上の速度と機動性でもって、複雑な軌道を描き、戦場の中心へと躍り出た。
少女「落とさせてもらうわ、“ギロチン”」
『あ?』
二枚の短剣が十字を成して擦れ合う。
滑らかに動く刃が重なった時、二乗の力は隙だらけの鋼鉄のそれを、容易く切り裂いた。
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