392:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/06/22(金) 19:41:56.38 ID:3N+1HuYa0
村人「はー……」
テーブルにうなだれる。脱力。このまま寝れる。
傭兵「どうやら、箱の中身はサファイアじゃなかったようだな?」
村人「見当違いで骨折り損かよ」
ため息がテーブルの上の小さな虫を吹き飛ばす。
なんてバカな一日だったんだろう。何の見返りもない事に剣を抜いちまうとは。
傭兵「気に病むなよ、俺はお前に感謝している……ありがとうな」
村人「感謝だけでサファイアが返ってくるか、畜生」
金も出せねーくせに感謝なんかすんな。
少女「……?サファイア?」
傭兵「ああ……この男はな、この町に自分宛の荷物が届くと…そういった旨の手紙が届いていたらしくてな」
少女「それで私たちが運んでいた荷物と……」
傭兵「そう、つまりは勘違いだな」
本当になんでこんな事になってしまったんだろう。
思えばあいつのことだ。
気ままに「そうだ、嘘でもつくか」といった閃きの流れで、俺にこんなメッセージを送ってきたのだとしても、何も疑問は無い。
まんまとやられたわけだ。いつになく悪質なイタズラだなオイ。
少女「……ということは」
少女「……やはり、あなたがこの木箱の宛先ということになるわね」
傭兵「え?」
村人「は?」
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