399:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/06/26(火) 19:05:22.62 ID:Zyidc4Ka0
傭兵「……俺らの任務は確かに、これを送り届けることだが」
村人「俺へだろ?なら見てもいいんじゃねえか」
傭兵「違う、この荷物はお前にじゃない……銀行に預けるものなんだ」
村人「……細けぇ奴だな……最終的には俺のものだろ?」
傭兵「細かいものか!そうしなければここまでの報酬が全く無くなってしまうんだぞ!」
少女「任務失敗、木箱の行方についても説明が面倒になる」
傭兵「そうだ、ギルドへの報告がややこしくなってしまう……ただでさえ色々なことがあったんだからな」
二人とも真剣な目だ。
なるほど、金が絡んでいるとなれば境遇は同じようなものだろう。
村人「……そうか」
傭兵「わかってくれたか」
だが俺は、テーブルの上の手紙の封蝋を破った。
傭兵「! こ、こら、聞いていたのか!手紙を開くな!」
村人「読んだら返してやる、適当に接着して、それをギルドに届けりゃいいだろ」
傭兵「……そ、そうではあるが……」
村人「あ、木箱の包装は自分でやれよ」
傭兵「……くそ、なんて奴だ」
少女「……」
愚痴るおっさんをよそに、手紙を読む。
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