449:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/07/18(水) 18:35:48.14 ID:vBdpquJu0
水のように静まりかえった王室に、一人の衛兵が駆けてくる。
全身をプレートに包んだ重装備の衛兵。彼らは常日頃から装備の重量に慣れることで、滅多に訪れることのない緊急事態に備えている。
兵士「……」
部屋をひとしきり見回した後、王の焦げた寝巻き姿を見て訊く。
兵士「ものすごい音が聞こえたのですが」
王「ああ、ただの謀反だ、気にするな」
兵士「……ああ、はい、なら良いのですが」
騎士「さがって頂戴」
兵士「はっ」
鳴れたもので、それだけで衛兵は持ち場へ帰っていった。
去る足音を見送りながら、王は息を吐く。
王「…そのうち、俺も将軍に寝首を掻かれるのだろうな……それが一番の心配だ」
騎士「ふふっ……ご安心を、私はそんなことしません」
王「ははは」
騎士「斬るときは正面から堂々と斬ります、それが騎士道です」
王「ハハハ」
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