455:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/07/20(金) 19:01:30.60 ID:zikkeRTJ0
王「動機は俺にもわからん、しかしそいつを突き止める方法が無いわけじゃない」
騎士「暗殺者を巣穴まで追跡する」
王「その通りだ、聡いな将軍」
騎士「無理です」
王「え? 何故?」
騎士「それができないから“暗殺者”なんですもの」
王「……え?なんだそれ」
端由の椅子に腰を落とし、将軍も肘をついた。
騎士「奴ら暗殺者は凄腕の隠者です、追跡しても何里も振り回された揚句に見失うでしょう」
王「タフだなぁ」
騎士「ええ、既に城の兵に追跡させようとしました……」
王「振り切られた?」
騎士「いえ」
騎士「それどころか、相手を見つけることすらできませんでした、と」
王「……尾を掴むもなにもないじゃないか」
騎士「ええ、忌々しき事態です」
追跡にまでこぎつけられない騎士。
暗殺者とは、そういうものだ。
騎士「……しかし、我々は攻めなければなりません」
王「……」
騎士「でなければ、多くの魔導士達が……いえ、全ての魔導士達が、」
騎士「……この世から、消えてしまいます……」
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