488:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/08/06(月) 18:56:51.39 ID:A6tw7uwF0
村人(魔術が使えない……ああ、そうか、それが普通なんだよな)
知らないわけではない。魔術は本来、俺なんかよりも頭の良い、日々努力を重ねた者だけが行使できる理学技術だ。
魔術を使える人間と、使えない人間。
差別区別というわけではないが、その大きな違いにコンプレックスを持つ奴は少なくない。
少女「魔術があれば楽そうね、狩りも」
村人「ああ……狩り?」
少女「そう、狩り。私は狩人だから」
村人「狩人?その歳で?」
少女「……何、その目」
見たところ十なんぼ。体は都会育ちと言っても良いほど華奢。
いでたちは動きやすく狩人といえなくも無いが、山は歩けないほど無防備な露出の多さ。
少女「馬鹿にしないで、これでもプロ」
村人「プロ」
少女「そう、もう何年もこの生活を続けている」
村人「へぇー……大変そうだな」
少女「……それなりに」
この年で狩人。
にわかには信じられないが、間近で見た剣技は紛い物ではない。
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