50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/09/07(水) 21:21:28.61 ID:3vLs++I70
黒い男「プハッ!!」
水路から勢いよく、男が顔を出した。
赤と青の模様に、笑んだような目と口が切り抜かれた不気味な仮面。
彼は暗殺者。
さあ、今日でもう仕事は終わる。
目の前にいるあの憎きターゲットと戦い、消せば、それで…。
黒い男「…あれ?」
だが水から顔を出した時には既に、白い魔術師の姿は見えなかった。
あれほど戦おうと、怒りに狂い殺気立っていたのに。
まさか全ては演技だったのか?敵のいない今となってはもう、何もわからない。
黒い男「…シット、またしても…逃げられたか!」
路地裏の真上には、満月が輝いていた。実に美しい、白い満月だった。
まるで、涙でもこぼしそうなほど。
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