519:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/08/18(土) 21:58:17.08 ID:GDvRgR3q0
生徒「……やっぱり私は、もっと早くに学園を出ていればよかったんです」
男「……思い詰めるな」
震える頭を擦る。
生徒「だって、だって私のせいで」
男「お前は自分の勉強をしてた、それだけだ……」
生徒「……」
男(……これからどう逃げるか……どう、守るか)
目を赤くした少女の隣に寄り添う青年は、首を傾げて悩んだ。
櫛牙から零れた一総の髪が目に垂れる。
直そうと考えた。が、やめることにした。
これからはもっと過酷な逃避行が続くだろう。
休める時に最大限休んでおく必要がある。
目を閉じて考える。
この小さな少女に、これからの生活は耐えられるものだろうか。
自分にとっても初めての護衛、彼女を守りきれるだろうか。
彼の苦悩はまだ、始まったばかり。
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