553:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/08/29(水) 19:23:11.22 ID:CppyIENK0
【別れ町 中央―広場】
買い物を終えた旅人やら傭兵やらが集まる広場は、疎らなグループがいくつかあり、混雑しているといえば混雑していた。
人数の割には掻き分けやすい人並みを潜り抜け、俺たちも荷物を整理する事とした。
町の中では綺麗な部類のタイルに袋たちを置き、息をつく。
村人「いやー買った……こんなに買い込んだのは引きこもりを決心した3年前以来か」
少女「冬眠」
村人「そんな感じだな」
少女「……自堕落」
村人「あ?今なんて言った?」
今からこの大量の荷物を整理するわけだが。
村人「……干し肉燻製、保存豆、ヒバナコショウ、水筒、安物のケープ、ベルトポーチ……」
少女「これでは少ないわ」
村人「何、これでもか?十分過ぎるくらいだろ」
少女「旅路では何が起こるかわからないわ、災害だって起こるかもしれない」
村人「んなもん起こらねぇって、モアの懸賞で1等取るよりあり得ないね」
少女「私は今までに6回くらい、そんな事故に遭遇して路上での足止めを食らった」
村人「……マジで?」
少女「できれば野辺でキャンプなんてしたくはないけど、キャンプ並みの装備でなければ危ない、孤立する」
村人「……そうか」
それを聞いちゃ弱るもんだ。備えってのは好きではないんだが……。
長旅とあれば、危険も増すだろう……。
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