563:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/09/01(土) 22:49:36.56 ID:+tiF/E5y0
村人「……よし、こんくらいで十分だろう」
今度こそ買い物は終わりだ。これ以上詰め込んでは、俺の肩がどうにかなってしまうだろう。
少女「待って、あとカンテラを買わないと」
村人「俺を殺す気か」
少女「え?」
現時点でも買い過ぎなくらいだというのに。
村人「このでかい鞄を見ろ、今にも張り裂けそうだろうが」
少女「そうでもないけど」
村人「そうでもなくても重いんだよ!肩が潰れる」
少女「……そんなに?あまり買ってないはずだけど」
村人「お前にとっての買い物って一体どんくらいの規模だよ!いいから持ってみろ、両手でやっとだぞ!」
肩に掛けた大荷物を地に下ろす。
タイルに砂埃を吐いて、中の荷物はずしりと垂れた。その姿からでも、重さは伺い知れようというもんだ。
村人「はっ、はっ……さすがに買いすぎだろ……無尽蔵な金もそうだが、よくこんなに買いたいと思えるもんだ」
少女「そんなに重かったの……?」
女は肩掛けに手を伸ばし、ぐいと引っ張った。
村人「!」
それは、俺が馬鹿であるかのように、スイと持ち上がったのだ。
少女「……そうでもないけど」
村人(こいつ……片手で持ってやがる)
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