575:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/09/05(水) 19:29:52.98 ID:L9asSwjG0
少女「あなたはどうして、その“手紙の主”を助けにいくの?」
と、人ごみの中で訊かれた。
村人「……どうして、か」
少女「ここから水の国まではかなりの距離がある、ただ会いに行くにしても……それなりの覚悟がなければ決心できないわ」
村人「そうかね」
そうなんだが。
少女「そんなに大事な人物なの?」
村人「大事っつーかな……まぁ、そんなところかもな」
大事なんだがね。
村人「昔は色々世話になったからな……宿題やってもらったり、写させてもらったり、教科書借りたり……」
少女(学校ばかり……)
村人「まぁ結局はその宿題も全部中途半端だったんだが」
少女「……」
地が無表情でも、この時ばかりは呆れ顔が前面に出ていた。
村人「ま、それなりにも、恩はあるしな」
少女「……それだけ?」
村人「ああ、色々と仲は良かったんだんだよ」
少女(……それだけで動けるものなの?遠い国まで)
少女(……危険が多くあるかもしれないのに)
村人「あいつ今どんな風になってんのかな……久々に会うからな……」
性格は変わっていないとして、背丈も重さも変わっているだろう。
お互いに成長期、なかなか想像はできなかった。
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