58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/09/08(木) 21:12:46.02 ID:Ca1my84n0
紅髪「あー、今日はなんというか、依頼が少ないわね?」
少女(さっき私が言った…)
紅髪「いえ、依頼が少ないというより…受理済み、契約済みの依頼が多くて仕事が無い、というところかしら」
少女「…最近はそんなことが多い…どうして」
紅髪「…んー、そうね」
軽くひとつ咳払い。
きちんと少女に向き合い、毅然とした――しかし余裕のある――表情で少女の目を真っ直ぐ射る。
紅髪「最近は特に、大きな事件が多発しているためだと思います」
少女「……大きな事件」
心当たりは大いにある。
紅髪「そう、大きな事件」
少女「…暗殺者」
紅髪「そう、その通り、暗殺者よ…まだ暗殺者の仕業かどうかは確定してないけど、間違いはないでしょうね」
紅髪「どこのギルドでも手に余ってるわ…なにせ暗殺者だもの、生半可な傭兵にそんな大仕事をさせるわけにはいかないしね、依頼数は少ない」
紅髪「かといって傭兵も血気盛んな連中、そんな事件がある最中、それを見過ごして黙っている事なんてできないんでしょう」
紅髪「まるで傭兵達は憂さでも晴らすかのように、次々に討伐任務を請け負っていくわ」
少女「…暗殺者に立ち向かう度胸が、彼らにないだけよ」ボソ
紅髪「え?」
少女「……じゃ、私は帰る」
紅髪「えっ、ちょ、ちょっと」
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