580:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/09/10(月) 19:07:46.18 ID:0dQ2usjR0
村人「ここから徒歩で隣町なんてバカけてると思わないか?」
少女「そう?」
村人「馬車を使って、ひゅっと渡る……何倍も早いし、野宿の準備なんて必要も無い、最速だろ?」
少女「……馬車は結構高い、路銀が保たないわ……乗ったことある?」
村人「ないけどさ」
顔が“やっぱり”と俺をあざ笑う。
少女「この町にそんなに多くの馬車は出ないし、目的地まで急げるかどうか」
村人「……とりあえず港のある国までは馬車を使いたい」
少女「国を跨ぐとなると今持っているお金では30倍ほど必要ね」
村人「……」
三十倍。そのスケールには、さすがの俺も閉口する。
そして次に継げられた少女の言葉は、黙った俺を諭すような口調だった。
少女「歩きましょう」
村人「……チッ」
少女(……面倒くさがり)
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