585:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/09/11(火) 19:55:14.54 ID:UI5kruNM0
生徒「あ、ちょうちょー」
男「それは蛾だぞ」
生徒「えっ!?」
男「泣くな泣くな」
生徒「あう」
背の高い葦が並ぶ細い道に二人はいる。
まだ幼い少女と、一人の青年。二人は兄弟のように仲良く並び、歩いていた。
足はそれなりに急いでいるが、明るい陽気と安らぐ青葉の香りが二人の心に安息を与えているようである。
夜とは違う長閑な雰囲気に、気も緩む。
だがいかなる時も油断してはならないと、青年はその歩を道の先に急がせていた。
生徒「ちょ、ちょっと早いですよー……」
男「急がないとだめだ、明るいうちこそ、距離を離さないとな」
生徒「……やっぱり」
男「ん?」
生徒「やっぱりまだ……暗殺者さんは、追ってきているのでしょうか……」
男「……」
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