593:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/09/14(金) 18:52:35.11 ID:UktcteMh0
黒い男「ジャジャーン」
男「!」
生徒「!」
声がした。それは遥か後方であった。
二人の後ろではあったが、その大きな声はしっかりと耳に届き、その人物がすぐ背後にべったりと密着しているような、そんな嫌悪感を与えた。
男は更に、一歩前の砂利を踏む。
黒い男「やっと追いついた……一晩かけてダッシュし続けた甲斐があったというものだ、いや、疲れた疲れた」
黒服の男の息は切れていない。
しっかりとした歩みにも重さなどは感じられない。
男「…!ッ、逃げろ!」
生徒「は、はい!」
二人には状況を考える暇も、振り向く余裕もなかった。
背の高い葦をかき分け、本能的にそこへと逃げた。
迷いのない逃走一択の動きは、頭の中に浮かんでいた黒い獣のイメージのおかげだろう。
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