63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/09/09(金) 21:44:58.23 ID:M7t4TzP80
紅髪「……」
少女(……目がすごく紅い)
長いまつ毛に縁取られた凛とした目線が瞬きもせずに少女に注がれる。
見るものを焼いて貫くような彼女の魅力的な視線は、しかし深海のように深い濃紺の虹彩に阻まれ、その先に宿る感情や思考を読むことはできなかった。
情熱的なまなざしに、拒みも逃げも許容も悟らせない目を返す。その事実だけが少女を物語った。
紅髪「…そう、目をみればね」
全てを知ったか、のように満足そうに微笑んでみせる。
少女(…私にはあまりよくわからないな)
深く考えない少女には理解不能だった。
適当に“眼が潜在的に持つその者の要素”だとかそんなことを考えている間に、先を歩く女性は止まった。
紅髪「…着いたわ、この部屋よ」
少女「入っても?」
紅髪「ええ、もちろん、どうぞ中へ」
エスコートには眼を向けずに、歓迎された会議室へ足を踏み入れる。
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