632:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/10/05(金) 18:56:52.08 ID:Unt8/QGS0
少女「……でも、何だって別に良い」
村人「?」
少女「誰が殺しただとか……私はそれを突き止めようとは思わないわ」
村人「ほお」
少女「逐一それを調べて、復讐しようとも思わない」
意外だ。
この寡黙さや年不相応な剣捌きに至るまでの源泉は、全て復讐心から来るのものかと想像してしまったが。
しかし、続けて少女の口から出た言葉は、俺の安堵を殴り消すようなものだった。
少女「私はただ、悪という悪をひたすら狩り続ける」
村人「……」
誰が聞いたって、一拍でも閉口せざるを得ないだろう。
村人「……それまた、壮大な話だな」
少女「かもしれない」
かもしれなくもなく、壮大だと思うがね。
少女「けど、その生き方こそ、死んだお母さんに対する最大の供養だと思うから」
少女「個を恨んでの復讐を、悪に向けている、のかもしれない……でもそれは最初だけ、今は違う」
少女「今の私は、正義のために戦い、生きていたい……それだけ」
村人(正義だけど猟奇的……か、いやこういうのは猟奇的とは違うか?)
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