641:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/10/11(木) 19:32:01.67 ID:YMby6OAK0
少女「……村人!」
村人「……」
後ろから張り上げたような声が聞こえる。
出そうと思えばこんな声も出せたのかと驚く反面、今は鬱陶しくも思う。
少女「……私はあなたを護衛する……そういう任務を請け負った」
少女「けど、あなたが往く道は、私の信じる信念の道とは大きく逸れ過ぎているみたい」
村人「あっそうかい」
勝手な話だし、どうでもいい話だ。
少女「何故助けないの、その剣は何なの?ただの……」
村人「飾りかもなぁ」
少女「……」
現に柄と刃の境目には、コンパスが埋め込まれている。
こんなもん、飾りも飾りだ、狩人の剣などではない。
村人「レティーとやら、お前はどうやら俺の事を剣士か何かと勘違いしてるみてーだが……」
村人「俺はただの、剣を持った“村人”だ」
村人「俺ぁ最初から中途半端なんだよ、この性格が嫌いなら仕方ねーことだ、俺は咎めも軽蔑もしねえよ、どこへでも行きゃいい」
村人「ただ言っておくぜ、俺は俺自身が決めた道をそれる事は無い」
村人「……リスクは大っきらいだ、あばよ」
どいつもこいつもまったく、面倒くせえ。
少女「……村人……」
777Res/365.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。