667:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/10/26(金) 23:55:58.41 ID:8TO5DpFM0
少女(……これは死んだか?)
やけにゆっくりと流れる時間の中で、少女は後悔の念だけを渦巻かせていた。
少女(なんてこと……村人の言う通り、本当にリスクだった!)
少女(いえ、これは私の油断でもある……言い合いで意地になって、急ぎ過ぎた)
少女(そんな精神状態で戦うべきではなかった……もっと冷静に考えておくべきだった)
少女(……まだまだ、私は……まだまだ、未熟だったのね)
少女(……お母さん)
「“コメット”!」
竜「ご、ォオオオオオォおォお!?」
彗星の如き一閃が、全ての動きより速くたどり着き、竜の身体を吹き飛ばした。
突きは先端に水を生み、水を凍らせる。
氷結と刺突による破壊力は、竜の強靭な肉体を突き放すには十分な威力だった。
少女「……? え?」
死の諦観に伏せた瞼を開ければ、そこには無数の氷の粒が、陽の光を受けて宝石のように煌いていた。
そして宝石を引き連れる先には、彼の姿があった。
村人「まだまだぁあああああ!」
少女「!」
村人「終わっちゃ……ねーだろうがぁぁああ!」
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