680:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/04(日) 22:12:52.24 ID:iq90nbLh0
少女「大丈夫?」
農民「あ、ああ……なんとか……」
竜の死体は捨て置き、怪我を負った男の脚の応急処置にあたる。
少女には流石、そこらの知識はあるらしく、マミー男になることもなく、無事に男の出血は止まった。
少女「止血はしたけど……これは医者に診てもらわないと駄目ね、近くの診療所は」
農民「いや、ありがとう、もう大丈夫だ」
汗のにじむ顔で痛みに耐える男は、すっくと何事もないように立ち上がる。
農民「命が助かっただけでもありがたい……俺も大人だ、あとは自分でなんとかするさ」
少女「駄目よ、その脚ではまともに」
農民「通りかかった馬車に乗せてもらうとも、わりとよく通るんだ……町まで行ったら、医者に診てもらうよ」
少女「いいの?」
農民「ああ、本当に感謝している……君たちのおかげで……家は、もうこんなんだが」
見上げれば、あちこち乱雑に斬られた屋根。補修するにせよ、かなりの手間をかけなくてはならないだろう。
村人「ひゅー、こりゃひでぇ、半壊だな」
農民「奴が腕の刃でそりゃもう、布を裁つように斬っていったからな……壁をから屋根から、修理しなきゃならん」
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