73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/09/16(金) 20:54:28.78 ID:Le44HvfV0
黒い大理石と灰色の大理石が床を覆っている。
重厚に切り出された大理石は踏めば重々しい感触を足へ伝えるが、椅子に深く腰を降ろした男には関係の無いことだ。
全身を黒い布で覆った椅子の主は、わずかに覗く眼光だけを紅く光らせて、目の前の者を睨む。
所々のマントが焼け焦げている無様な暗殺者だった。
??「…失敗か」
暗殺者「ベリーソーリー、だがワンキルはした」
??「それが貴様の本命のターゲットか」
暗殺者「ノー」
??「それでは全く意味がない」
語調は静かであれど、部屋には重く響く。
??「暗殺ができなければ、貴様はただの使えない男だ」
暗殺者「……」
??「私は何の為にお前に依頼を出した?お前に、あてずっぽうに人を殺させるために私はお前を雇ったのか?」
暗殺者「クライアントは“魔道士を殺せと言ったぞ”」
??「そうだ」
暗殺者「キルしたその一人も魔道士だった」
??「…ほう?どのような奴だ」
暗殺者「フゥム…そうだな、ターゲットとは仲の良さそうな感じだったなぁ」
??「…ほほう、それは良い…ククク」
暗殺者「楽しそうにトークしてたが、ジェミニは合間に入るようにその女をキルしてしまった、ハッハッハ」
??「貴様は笑うな」
暗殺者「オーケイ」
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