744:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/09(水) 19:14:21.09 ID:8AHFVVqn0
かぽーん。
どこからともなくそんな音が聞こえてきそうな露天風呂。
体の疲れも汚れも、全て湯の中に溶け出してしまいそうな、寒空の極楽。
だが、しかし。
村人「どうしてこうなった……」
少女「……」
横長の岩に背を預け、三人分ほどの間を空けて、俺たちは湯船に浸かっていた。
村人「二人一緒に入る意味がわからない」
何故こうなったのか。それは、どちらとも部屋に引き返そうとしなかったためだ。
何故どっちかが部屋に戻らなかったのか。それは知らん。
少女「恥ずかしいの?」
村人「ああ」
少女「私も恥ずかしい」
村人「素直でよろしい」
何故恥ずかしいのに一緒に入ったのか。
もう知らん。
村人「……まぁ助かったのは、こう、湯気がものすごいって事だな」
少女「お互いの姿はおろか、脱衣所がどっちなのかすらわからないけど」
村人「まさか風呂への戸を空けた瞬間に湯けむりに覆われるとは思わなかった」
少女「着替えには困らなかったし、良いじゃない」
それを見越しての混浴ではないだろうけどな。
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