760:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/23(水) 23:06:15.34 ID:F/wtOTIw0
膨らんだ布団に倒れこみ、顔を押し付ける。
村人「あー、いいわこれ」
少女(子供……)
村人「気持ちいい……あーもうだめだ、眠くなってきたー……」
少女「……私も、そろそろ寝る」
布団1つ分空けた隣で少女が潜った音を聞いて、俺も自分の毛布へと収まった。
何度も剣を振ったせいか、久々に右腕が重い。
肩の違和感をそのままに、今はとにかく竹編みの天井を眺めるばかりだった。
少女「……」
村人「……」
障子の外では静かに虫が鳴いている。
蛍の幽かな灯りが薄く横切るのを、紙越しに見ることが出来た。
村人「なんつーか」
少女「うん」
村人「変な気分だな」
少女「……そうね」
村人「あんまよく知らない奴と一緒に寝るなんて初めてだ」
少女「……」
あまり知らない場所、あまり知らない奴。
慣れない気分っていうのは、むず痒いものだった。
むず痒さを大人しく受け入れられない俺は、静かに眠りについた。
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