過去ログ - ミカサ「いやぁ、エレン……っ、殺してやる、殺してやるわ!」
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◆tt4XjKq/KE
[sage]
2011/09/10(土) 21:46:39.11 ID:50IlwsF+0
リコは元来、失陥前のウォール・マリア内の小さな寒村出身の名もない少女だった。
何の門地もコネクションもない、ただの小娘である。戦闘の実力とてずば抜けているわけではない。
訓練兵卒業後、うだつが上がらず駐屯兵団の班長をしていたのが何よりの証拠だ。
だが、冷たい野心だけはぎらぎらと低温で燃える石炭のように心中燻っていた。
そのような微賎の庶民が二度目の超大型巨人出現時、それでも一応部下を従える班長の位にあったのは、
ひとえに彼女の生きざまである徹底的な阿諛追従と手段を選ばない悪知恵だけによる。
出世だけが目的で兵団幹部と寝たのも一度や二度ではない。
だから今回の策動もすべて出世欲から来たものだと本人は確信している。
リコ自身も気づいていない。
出世のためだけにかつて身を任せた班長イワンを間接的にも殺したエレンとミカサ。
憎悪が無意識のわだかまりとなっていることに。
そのリコの目的とはエレンとリヴァイを潰し合わせることにある。
どっちがどっちを殺しても、得だった。
リヴァイともあろうものが、巨人化でもしない限りは、エレンごときに遅れを取るとは思えない。
だが、嫉妬に狂う少年の若い憎悪がよしやリヴァイの心臓を貫けば、期待もしない、破格の大金星である。
もしリヴァイがエレンを始末すれば、元来処刑を延期し調査兵団で預かるはずのエレンを調査兵団ないしリヴァイの独断で殺した訳で、
それも痴話喧嘩の末のことになれば、その立場は非常に悪くなる。
リコはこの話を憲兵団に持ち込んだ。
結果、リコの憲兵団幹部への転向という条件で取引は受け入れられた。
その際、彼女は、そこで入団したての鷲鼻の少女を見かけ、その周囲で憲兵団幹部が何やらうごめいているのを敏感に察知している。
憲兵団はどうも今回の壁外調査でじっとしているつもりはないらしい。
きな臭さを抜け目なく嗅ぎつけたつもりが、深入りすることとなったリコは、この後破局をきたす。
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