過去ログ - ミカサ「いやぁ、エレン……っ、殺してやる、殺してやるわ!」
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◆tt4XjKq/KE
2011/11/30(水) 23:34:29.18 ID:uI4K2zNa0
繊弱なアルミンの体躯から出て来たとは思えない、雷のような大声だった。
茫然と頬を抑えながらエレンは自分を殴ったアルミンを見上げている。
「君は軽々しく何を言っているか分かっているのか!?」
アルミンはしゃがみこみエレンの胸元にすがっていた。弱弱しく。
「僕たちがちっちゃかったころから、ミカサは、エレンのこと……エレンのことを、そう、好きだったんだ。君は気づいてなかった。
ううん、気付かないふりをしていた。でもねエレン、君が巨人に食われて、皆エレンが死んだと思った時、ミカサがどれだけ悲しんだか、君は知っているのかい」
「…………」
「今ミカサがこんな状況におかれているのも、君がミカサの気持ちにちゃんと答えてこなかったからだ。でも」
弾けた気勢が尽きてもとのかよわいアルミンに戻ってエレンにしがみ付いていたのだった。
「今、自分のミカサへの気持ちに、君はやっと素直になったんだろ。なら駄目じゃないか。ミカサが、ミカサがまた、悲しむような……」
エレンはじっと俯いて、ありがと、と一言漏らした。
「アルミン。やっぱりお前が一番頼りになる」
エレンは自嘲気味に笑って、アルミンの頭を優しくなでる。二人はしばしそうやって抱きしめあっていた。
「だからアルミン、今はお前の智恵に甘えたい。できるか?」
「任せて」
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