92: ◆2xFHcewyfU
2011/09/03(土) 14:02:37.19 ID:tyVJ8nX+o
気が付いたら、ぼくは、あの19XXより30数年前、19YY年に居た。
タイムワープの途中で振り落とされた場合、時空の狭間に落ち、二度と同じ時間軸に帰ってこられないことが殆どだ。
けど、ぼくは生き残った。
生き長らえた。
着いた場所は見知らぬ場所、しかも関西の方だった。そして、何年も放浪を続け、定職にも就けず、かなり歳をとった。
93: ◆2xFHcewyfU
2011/09/03(土) 14:03:28.53 ID:tyVJ8nX+o
のび太「フゥー」
のび太「今日も収穫が少なかった…」
のび太「空缶拾いも楽じゃないな…」
94: ◆2xFHcewyfU
2011/09/03(土) 14:04:21.26 ID:tyVJ8nX+o
のび太「ぬっ! ふんっ! くそっ! 取れん! よっ! ぬうううあ!」
ガキンチョ「ママー、あのおっちゃん、川の中のパンツ拾おうとしてるー変態だねー」
ママ「シッ! 見ちゃダメざますっ!」
95: ◆2xFHcewyfU
2011/09/03(土) 14:06:16.24 ID:tyVJ8nX+o
のび太「っく! やっと取れた…ったく、あのガキ、どうもスネ夫に似てて嫌だ…」
のび太「って!あいつ、もしかして、スネ夫本人!?」
のび太「…今日何年だっけ…」
96: ◆2xFHcewyfU
2011/09/03(土) 14:17:24.67 ID:tyVJ8nX+o
のび太「今が何年かは分からないが、どう考えてもあれは、スネ夫とお母さんだったよな…」
のび太「ということは…この近辺が…? 帰って…来れたのか…! やったぁ! 何年かかって、ここに来たんだぁ!? 数の数え方すら忘れちまったぜ!」
のび太「あいつが本当にスネ夫だとすると、俺自身も、あのくらいの年齢、ということだな…」
97: ◆2xFHcewyfU
2011/09/03(土) 14:18:08.86 ID:tyVJ8nX+o
・・・・・・・・・
のび太「食った食ったっ! 久々に満腹だー!」
のび太「んで、次は…」
98: ◆2xFHcewyfU[saga]
2011/09/03(土) 14:19:36.23 ID:tyVJ8nX+o
>>97
まいった
たぬき化してた修正
・・・・・・・・・
99: ◆2xFHcewyfU[saga]
2011/09/03(土) 14:20:16.60 ID:tyVJ8nX+o
???「久しぶり、おじいさん」
のび太「…せ、セワシくん、セワシくんか!?」
セワシ「子孫の顔を忘れるなんて、どうかしてるよ」
100: ◆2xFHcewyfU[saga]
2011/09/03(土) 14:21:10.17 ID:tyVJ8nX+o
セワシ「いやいや、おじいさん。タイムホール内で落下して生き残るなんて、考えられないよ。常識はずれもいいとこだよ本当に」
セワシ「事実、タイムマシンから振り落とされて、恐竜時代辺りに飛ばされて、死んじゃうらしいからね」
のび太「…ヒェー」
101: ◆2xFHcewyfU[saga]
2011/09/03(土) 14:22:02.04 ID:tyVJ8nX+o
のび太「確かに、理由なく人は生まれない。けど…」
セワシ「けど?」
のび太「理由なく人を殺すことも無いんじゃ、ないかな」
102: ◆2xFHcewyfU[saga]
2011/09/03(土) 14:22:44.36 ID:tyVJ8nX+o
セワシ「言うと、TPHの探査網に引っ掛かる。ここでおじいさんが時が来るのを待てなくなる」
セワシ「自分のためにも、聞かない方が、幸せだと思う…」
のび太「…そうくると、思ったよ」
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