42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/09/02(金) 22:05:26.34 ID:b5AJy4p5o
「こっちの方向ってことは、張り付けの現場に行くのか?」
「そう」
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2011/09/02(金) 22:14:46.70 ID:b5AJy4p5o
「あれ?」
何度か角を曲がったところで、つい呟いてしまった。
長門がいない。いや、それどころか、朝比奈さんはいつから居なかった?
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2011/09/02(金) 22:19:10.16 ID:b5AJy4p5o
「・・・なっ、に!?」
一瞬その光景を脳が認識しなかった。
角を曲がったその先の、細い路地の最奥部。
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2011/09/02(金) 22:28:47.85 ID:b5AJy4p5o
磔の前で佇む少女。年の頃は同じくらいだろうか?
どこかの高校の制服を着て、綺麗な黒髪は腰の上で揺れもせずに留まっている。
彼女の瞳は微塵も揺れずに俺の目を見据えていて、俺はその視線から逃れることができなかった。
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2011/09/02(金) 22:34:59.89 ID:b5AJy4p5o
「貴様、耳が聞こえないのか?何をしているのか、と聞いているんだ」
少女は更に切れ長な瞳を釣り上げて、こちらに一歩にじり寄ってくる。
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2011/09/02(金) 22:48:19.00 ID:b5AJy4p5o
俺がその剣を指摘した瞬間に、彼女は表情を凍り付かせた。
なんかまずい事でも言っちまったらしい。
「おい、お前、これが見えるのか?」
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/09/02(金) 22:52:40.90 ID:b5AJy4p5o
「はあっ!」
彼女は裂帛の気合と共に、俺へ向かって疾駆した。
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/09/02(金) 23:01:46.03 ID:b5AJy4p5o
「ギガロマニアックス?」
「そうだ。お前、ギガロマニアックスじゃないのか?」
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/09/02(金) 23:11:01.27 ID:b5AJy4p5o
路地から元きた道へ戻る途中で朝比奈さんと合流したのだが、朝比奈さんにもこの少女の剣は見えているようだった。
同じように、この少女は驚きを隠そうともせずに、ギガロマニアックスがどうとかのたまっていたが、
でっかい剣を見て狼狽していた朝比奈さんのほうが余程驚いていたに違いない。
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/09/02(金) 23:16:11.49 ID:b5AJy4p5o
言うや否や、彼女はその蒼く光る剣を振りかぶり、縦に一閃。ベンチを一刀両断にした。
「ひゃっ?!」
「お、おいっ、なにして・・・」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/09/02(金) 23:44:16.17 ID:b5AJy4p5o
5メートルほど先から、こちらへ向かって老夫婦が向かって歩いている。
ゆっくりとした歩みではあるが、特に危なげなところもない。
だが、妙だった。
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